神戸発祥の上島珈琲店の「地下鉄三宮駅店」が、2022年1月28日に閉店する。
これにより、神戸市内の上島珈琲店はわずか2店舗まで減少する。
参照 anna https://anna-media.jp/archives/541000
なぜ、上島珈琲店は神戸の店舗を削減し、わずか2店舗になるのかを考察してみます。
立地から考察しようと思ったが神戸市内は残りわずか2店舗でサンプル数が少ないので、神戸よりも店舗数が10店舗と多い大阪府内の店舗立地から考察してみます。
大阪府内の上島珈琲店(10店舗)
上島珈琲店 四ツ橋店 | 大阪市西区 |
上島珈琲店 新大阪店 | 大阪市淀川区 |
上島珈琲店 OAPタワー店 | 大阪市北区 |
上島珈琲店 阪急三番街店 | 大阪市北区 |
上島珈琲店 黒門市場前店 | 大阪市中央区 |
上島珈琲店 大阪証券取引所店 | 大阪市中央区北浜 |
上島珈琲店 心斎橋店 | 大阪市中央区 |
上島珈琲店 OBP店 | 大阪市中央区 |
上島珈琲店 なんばマルイ店 | 大阪市中央区 |
上島珈琲店 大阪国際空港店 | 大阪府豊中市 |
大阪府内の立地は、ビジネス街、繁華街、空港の3つに分類される。
上島珈琲店のコーヒーは460円~800円と一般的なコーヒーチェーンよりも高価格であり、ビジネスマンや観光客が主な顧客層と思われる。
しかし、神戸は人口が減少、ビジネス街も衰退し、観光客も少なく、高価格帯の販売が不振ということが店舗撤退の理由かもしれない。
神戸市は人口減少しても「上質な市民生活」を目指しているようだが、それは公務員の発想でしかない。民間企業にとてっは人口減少=売上減少であり、店舗は撤退せざるを得ない。
兵庫県内の上島珈琲店(4店舗・うち1店舗は閉店予定)
上島珈琲店 地下鉄三宮駅店(2022年1月28日閉店) | 神戸市中央区 |
上島珈琲店 ポートライナー三宮駅店 | 神戸市中央区 |
上島珈琲店 神戸空港店 | 神戸市中央区 |
上島珈琲店 苦楽園本店 | 西宮市南越木岩町 |
2022年1月28日以降、神戸市内では「ポートライナー三宮駅店」「神戸空港店」のみになる。
神戸は観光客やビジネスマンが少ないので、これ以上は店舗を増やしようがない。
また、神戸市は市街地約292haの住宅の容積率を400%に制限しており事実上タワーマンションが建設できない。さらにJR三ノ宮駅の南側22haは住宅を建設することができない。
つまり、神戸市中心街314haという広大な土地にはタワーマンションが事実上建設できないという状態になっている。
そのため、神戸市内の再開発は停滞しており、老朽化したオフィスビルを解体した後は駐車場になることが多い。
これでは、神戸市の目指す「上質な市民生活」は到底無理で、店舗が減少することにより神戸市内の就労人口が減少し、さらなる人口減少を招くという悪循環に陥っているようだ。