大阪府「あいりん労働福祉センター建替整備」現施設を2022年度から解体撤去(大阪市西成区)

2021年12月(筆者撮影)

大阪府は、大阪市西成区の「あいりん労働福祉センター」の建物を2022年度から解体撤去する。

参照 日刊建産業速報社 http://www.ken-san.com/homes/alert/14622

 

「あいりん労働福祉センター」概要

  • 所在地  大阪市西成区萩之茶屋1丁目3番44号
  • 敷地面積 6,359.01㎡(市道を含む全体面積約9,833㎡)
  • 所有者    大阪府・大阪市
  • 階数   地上13階建・地下1階(5階~13階は大阪社会医療センター附属病院と市営住宅)
  • 竣工   1970年

「あいりん労働福祉センター」は、あいりん地区の日雇い労働者の就労斡旋と福祉の向上を目的に1970年に設置された福祉施設で、施設の耐震性の問題から2019年3月31日に閉鎖された。

大阪府と大阪市の所有地で、権利関係が複雑になっているが、再整備では市道を廃止して南側4,000㎡を大阪府が開発すると見られる。

  • 北側は「住民の福利・にぎわいエリア」
  • 南側は「労働エリア」

当初の計画では、2019年から解体工事に着工し、2025年頃の完成を予定していた。したがって、2022年度に解体着工できれば2028年頃に完成するのではないか?

 

当ブログ調べでは、1960年代、国のエネルギー政策の変更により炭鉱が廃止された。その頃、大阪では1970年の万博開催を控え建設労働者が不足していた。その結果、大阪に全国から日雇い労働者が集まりピーク時には2万人~3万人に膨れ上がった。

1990年代のバブル崩壊後は、ホームレスも大阪府全体で1万人、西成あいりん地区だけで4000人~5000人とも言われた。

2020年頃にはホームレスは大阪府全体で1000人、西成あいりん地区だけで400人~500人まで減少したと推定される。

その原因は、労働者の高齢化により生活保護を受給する人が増加したためと思われる。実際、かつての簡易宿泊所は高齢者施設にリニューアルされることも多い。

ちなみに、西成の簡易宿泊所は住民票を置くことができるので、生活保護を受給することも可能性かもしれない。

西成区は「あいりん地域環境整備事業」を実施し、高齢者に不法投棄の巡回・清掃などの仕事を委託している。年間延べ人数3000人なので毎日約80人が仕事をしていることになる。

引用 西成区 https://www.city.osaka.lg.jp/nishinari/page/0000265483.html